似ているようで看護師とは仕事の内容が大きく異なる保健師。看護師には、夜勤で生活リズムが崩れる、患者や看護師同士の人間関係が上手く行かない、時間的にも体力的にも辛いなどの悩みがありますが、保健師にも保健師特有の悩みというのがあります。仕事は、実際にその現場で働いてみないとわからないことが多々あります。保健師として働く前に、よくある悩みを知ることができれば、想像と違ったということが少なくなり、後悔することが少なくなるでしょう。

保健師の仕事の悩みに、保健師としての仕事がなかなかできないというものがあります。保健師の主な仕事は、地域住民の病気の予防や、健康増進のために生活の質の向上をサポートするのが主な役割です。地域医療に貢献し、たくさんの人の健康を守りたいと、保健師を目指す人が多いでしょう。しかし、保健師は事務作業をメインで行うことも少なくありません。健康診断を行うためには、企画書の作成や、各関係機関との連携などが必要になり、書類作成や電話対応で一日が終わってしまうこともあります。やりがいを求めて、人のためになる仕事がしたい、地域の人との交流を図りたいと保健師になったとしても、事務作業が多く、転職したいと思ってしまうこともあるようです。

また、保健師は残業時間が多いことも悩みの1つです。事務作業が苦手だと、事務作業が終わらずにサービス残業を行うこともあります。定時で帰れる、残業なしといったイメージが強い公務員ですが、保健師は場合によっては残業が多くなりがちということもあるので、気をつけなければなりません。